Hamaguri Ryoko-Soloris Works

ソロ活動のリス改め「はまぐり涼子」、絵を描く。

2017年は謙虚に。でも自信は持って。

同じ鎌倉市内に住んでいるのに、二、三ヵ月に一度しか合わない友達がいます。

いつも面白いことを教えてくれる、8歳も下なのに68歳かと思う

成熟した精神年齢の女子です。

彼女がきっかけでこれからの自分のことを考えた時、

「謙虚」というキーワードが出てきました。

謙虚とは、相手の意見などをすなおにきくこと。

もう一人の私の良き心のアドバイザーのような友人は

「自分の心の中心のいすを常に空けておくこと」といいます。

私には腑に落ちる表現でした。

しかしながら、40にもなって自信をしっかり持つことと、

謙虚さも同時に持つことのバランスの難しさに苦労しております。

基本自信なし子なので、絵を出す時はどきっどき。

再び書きますが、個展のことで今も頭がいっぱい。

「私は私、人は人」

母によると、私が小学生の時に言った言葉らしいのですが、

今の私には、その当時の私が師匠に思えます。

そう、一人ひとり違った個性があるからこそ素晴らしい。

劣等感なんて持つ必要ないのですよね。

でも、こう40年平凡でもそれなりに生きてまいりますと、

ああ私ってダメだなぁ、全然できない奴だなぁ、なんて

思うことの繰り返しです。

今でこそ私もずっと好きだった描くことを

開き直ってやっておりますが、

まあ開き直るまでが大変時間がかかりましたよ。

挿絵画家になりたいと思った中学あたりから数えますと

22年はかかりましたね。ええ。

色んな人の、「そんなんじゃ食ってけない」って言葉に

何度となく「そうか、そうだよね、やっぱりね」と思い

筆を置いて、しまい込んだか。

ま、でもですね、開き直ると楽です。

でも、自信はまだまだです。

しかし、自信がついてきたらまた要注意です。

そう、「謙虚」ですよ。卑下ではないですよ~。

折に触れて、「謙虚」と書くことで忘れないようにしなければと思います。

自信がない時は、相手の意見を聴いて心が折れることもあるので

右から左へソフトに優しく聞き流す術もそこそこ使いながら

沢山の人に支えられて、好きな絵を描けることを感謝して

生きてゆこうと思います。

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2月の個展に向けて準備運動。

今夏の誕生日に近所の友達のお店で、独身組にお祝いしていただきまして、

その際、個展をやりたいと言いました。

そして、勢いで決めた立春からの1週間。

地元鎌倉で初めてきちんとした個展をやります。

やってしまうことにします。

今年は、もうひとつ別にしている仕事の転職もあったり、

結構余裕のない前半を過ごしました。

以前ちらっと書きましたが、自分のやるべきことが見えてきた今、

その他の今まで支えにしてきた活動から一旦引くことにしよう。

そう決めたのが4月末。

じわりじわりと色々なことを整理整頓して、

企画屋としての活動をすこしずつお休みしてきました。

まだもうひとつ、自分の支えでもあり、大切なよりどころである活動に

どう区切りをつけるか、丁寧に考えているところです。

決してその活動をやめるとか、離れるというわけではなく、

純粋に自分がやるべきミッションが見えてきたところで

絵という表現活動以外で悩むモノを少なくしていきたいと思いました。

わがままかもしれません。

でも、私にとっては、紙と鉛筆が物心ついた時から最良の友であり、

それが一番私を活かし、人を笑顔にできることだと

生まれて40年目に再確認したというわけです。

今後表現方法は変わるかもしれないけれど、

紙に描く(書く)という行為が、

私が見出した生きがいなのだと思うのです。

頼まれたら断れない性格で、

必要とされていることが嬉しいからいやとは言わないワタクシ。

楽しいとは思っているけど、純粋に我がままに

自分がどうしたいかをちょっと横に置いて

数年社会活動をしていました。

絵を描くという行為でどこまで生きていけるかわからないけれど、

一度きりの人生、40代はできるだけこれまでインプットしたものを

アウトプットしてもええじゃないかと開き直ったここ最近。

個展といっても、もう発表会レベルかもしれません。

どんなふうに人に思われるのか、

この程度かと思われるんだろうか、なんて

一人でビクビクして唸って悩んで、個展の内容がやっと決まりました。

もう後は制作に没頭する時間をどうつくるかです。

色んな魅力的なお誘いも断ることが多くなるかもしれないですが、

めげずに頑張ろう。

どっかに決意を書いておいて、背水の陣を敷かなければ、と思った次第。

さあ、もう戻れないぞ。

がんばるぞ。

個展終わったら、昨日いったハルノキをご褒美にするぞ。

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シネスイッチ銀座 映画絵日記 vol.44 『胸騒ぎのシチリア』Nov., 19, 2016

シネスイッチ銀座 - いよいよ明日19日(土)より 「胸騒ぎのシチリア」公開です... | Facebook

変な話ですが、なんだかティルダ・スウィントンという俳優は、

(敢えて俳優と呼ばせていただきますが)

裸がきれいな人です。いきなりですが。

なにげな~く着こなしてる衣装の一つ一つが、まあなんというか、

似合うし、肌きれいだし。

オルランド時代からそう思います。

中性的な怪物俳優なんですよね。

そして、今回目をひんむくほどのマシンガントークを披露したのは

最近喜劇俳優としてユーモラスな演技がいい感じの

レイフ・ファインズ

イラっとするけど、憎めないキャラ全開です。

そして、大人たちを静かなふてぶてしさで見つめ翻弄するのは

ダコタ・ジョンソン

あ~、フィフティ・シェイズ・オブ・グレイのあの子か~、

だいぶ妖しげな若い女の存在感なかなか~と思っていたら、

なんとまあ。メラニー・グリフィスと、ドン・ジョンソンの娘とか。

知らんかった。

サラブレッドだけど、もうご両親越えです。

日本ではなんか人気の出にくい感じの映画ですが、

英国では大人気だったそうですよ!

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シネスイッチ銀座 映画絵日記 vol.43 『92歳のパリジェンヌ』Oct., 28, 2016

またもや遅いアップです。。。

この映画が公開されてから数日後、友人の母上が亡くなられたと

連絡を受けました。

先日やっとご挨拶に伺い、長い闘病期間の事を少し聞きました。

介護は13年間、最初は死にたい死にたいとばかり言われていたそうです。

次男の彼は、バリアフリーツアーに連れて行ってあげたり、

一緒に住んでお嫁さんも8年間介護に関わったり。

今までお洒落でしっかりした母が車椅子になり、

自分のプライドも保てない介護が必要になる事、

思うように体が動かせない事にぶち当たり

お母様も息子の彼やお嫁さんも

たくさんの挫折感や焦燥感、失望感、怒りと悲しみで

辛いこともたくさんあったと思います。

最後は人工呼吸器を外して延命をしなかったという事ですが

本当にどんな終い方がふさわしいのかは、

本人と家族の問題かもしれません。

別れることはとても寂しいけれど、お互いへの思いやりを

積み重ねながらお別れした友人夫婦と母上の間には

見えないけれど確かな愛情があったと思うのです。

日々のニュースの中で聞く悲しい終わり方でない、人生の閉じ方。

ちょっと考えさせられました。

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シネスイッチ銀座 映画感想絵日記 vol.42 『シーモアさんと、大人のための人生入門』 Oct. 1, 2016

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かなり前から気になっていた映画です。

シーモア・バーンスタイン、86歳(撮影当時)ピアノ教師。

原題は、seymour: an introductionというシンプルなもので、

「シーモアさんのこと」みたいな感じでしょうけど、

日本語タイトルには、大人のための人生入門と付いています。

そういうだけあって、人生に関するシーモアさんの珠玉の言葉が詰まっています。

芸術に対する姿勢、演奏家として舞台に立つ恐怖との向き合い方、

音楽を通して得た人生の学び・・・。

シーモアさんが語る自分の生い立ちや、友人たちとの会話の中に

いかに生きて幸せになるかというヒントが沢山。

私が好きなシーンは、シーモアさんが自分のコンサートのために

もっとも良いピアノを選ぶところ。

New York Steinwayのピアノについては、

ジャズピアニストの野瀬栄進さんから色々お聞きしていたので、

特にそのピアノの理想的な音色に、

喜びをあらわにするシーモアさんの姿が印象に残りました。

ピアノも人間と同じで、製造方法は同じでも

手仕事によって全てのピアノに違った個性が生まれるのです。

美しいピアノの音色と共に、

シーモアさんの落ち着きと優しさに満ちた語りを

かみしめて観ていただきたい映画です。

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腹の虫。

虫の居所を探すと、それは大抵腹のあたり。
言葉を探して書き出しているうちに、
腹の虫はだいぶ落ち着いたようです。
腹立ち紛れにやけ食いはしませんでした。

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シネスイッチ銀座 映画感想絵日記 vol.41 『白い帽子の女』 Sep.24, 2016

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ここ数年は、人道支援でも話題の多いアンジェリーナ・ジョリー・ピット。

彼女が監督した作品の日本公開直前に、

離婚申請とはまたドラマチックな現実。

えっと、映画のテーマは愛の再生なんですけれど。。。

この映画の中のアンジーは、とにかくエレガント。

時代設定が70年代で、フランスということもあり、オシャレです。

すごく細いのに、なんでこんなにお胸がおっきいのでしょう。

そこに目がいっちゃうはまぐりですが、

いやちゃんと考えましたよ。

「嫉妬」の行方ってものを。

やっぱり自分が持ち得なかったものを、

隣人が幸せに手に入れる姿をうらやましく思うのはよくあることです。

それがどんな形で現れるかは、人それぞれなのですが、

アンジーの表現を映画で観ていただければと思います。

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