Hamaguri Ryoko-Soloris Works

ソロ活動のリス改め「はまぐり涼子」、絵を描く。

シネスイッチ銀座 映画感想絵日記 vol.55『ザ・ダンサー』Jun 3, 2017

シネスイッチ銀座 - 「ザ・ダンサー」 いよいよ明日3日(土)より公開です... | Facebook

シネスイッチ銀座

今私たちが当たり前のように受け止めているモダン・ダンスの舞台の

始まりを作ったと言われるひと。

アメリカ大陸からフランスに渡り、自分の踊りとそれを支える

一切のデザインや演出まで行ったロイ・フラーという女性がいたそうです。

そしてその彼女と対極のようなダンサー、イサドラ・ダンカンの存在。

イサドラ役がリリー・ローズ・デップという話題性を抜きにしても

面白い映画だったと思いますが、リリーの存在感はなかなか。

美しい踊りの場面も必見です。

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シネスイッチ銀座 映画感想絵日記 vol.54『オリーブの樹は呼んでいる』May 20, 2017

シネスイッチ銀座 - 上映中の映画

シネスイッチ銀座 - 「オリーブの樹は呼んでいる」 いよいよ明日20日(土)より公開です!... | Facebook

5月第二弾は、スペイン映画です。

監督はイシアル・ボジャインという女性で、1983年のスペイン映画

ヴィクトル・エリセの『エル・スール』で

15歳の主人公を演じた女優でもあります。

そして、脚本はイギリスの名監督ケン・ローチとタッグを組んで

いくつのも素晴らしい作品を作っているポール・ラヴァーティ。

普段映画の作り手が誰だとかを気にするより、

映画そのものを観て感じることを優先することが多いのですが、

今回はそういう二人によって作られた映画ということを

観る直前に知りました。

最近あるマニアックなスペイン映画が日本でやたらと流行り、

私も一応観てみたものの、いまいちその面白さをつかみきれず

最後まで首をかしげた事がありました。

そのせいかすこし警戒しながら観たワタクシですが、

ボジャインとラヴァーティが描く作品は素直に引き込まれる上質な物語です。

一本のオリーブの樹をめぐる人々の愛憎と人間の身勝手さ、

土地に生き続ける2000年の樹木の力。

本当にありそうな物語の中に、今のスペインが見えてくるようです。

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ちなみに、ワタクシはまぐりはスペイン語をかつて専攻しておったのですが、

若者の会話にスラングがあまりに頻繁に出てくるのでちょっと笑ってしまった。

ほんとに「このやろ、ちくしょー、ばかやろー」的様々なスラング

ばんばん言ってるもんですから。(笑)でも、それがやけにリアルでした。

でもって今週1983年の『エル・スール』をジャック&ベティで観たら、

スペイン語が美しくて丁寧でわかりやすくてホッとしました。

34年も経てば言葉使いってほんとに変わりますねぇ。

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シネスイッチ銀座 映画感想絵日記 vol.53『マンチェスター・バイ・ザ・シー』May 13, 2017

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シネスイッチ銀座 - 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」 いよいよ明日13日(土)より公開です!... | Facebook

大変御無沙汰中のはまぐりです。

4月の展示が終わったら、ぼけ~っとしている間に5月半ばになりまして、

気付いたらめちゃめちゃ忙しくなってました。

とりあえず、個展のまとめは後回しで5月の映画感想を先にします。

シネスイッチ銀座今月第一弾は、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」。

ダイナミックな映画もいいけれど、こういう静かで深い人間ドラマが

アカデミー賞を獲ると、やはり脚本と演者の力ってすごいなぁと思います。

評論家でもないワタクシとしては、やはり観る方それぞれが

実際にご覧になって多くのことを感じるのが一番だと思ったので、

内容についてはできるだけ書いていません。

どうぞ皆様の目と耳と感じる力を使ってください。

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シネスイッチ銀座 映画絵日記 vol.52 『マイ・ビューティフル・ガーデン』Apr. 8, 2017

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もうひとつ4月8日公開の作品は、春にピッタリのイギリス映画です。

色彩が好みだなと思ったこの映画、

ちょっと変わりもののヒロインのファッションとか、

無造作の中にも秩序のある美しいイングリッシュ・ガーデンとか、

地味だけれど美しい音楽とか、几帳面に配置された料理とか

見ていて楽しくセンスにあふれた映画でした。

ヒロインの黒とグレーの服装も良~く見ると、

ブラウスのバリエーションがとってもかわいい。

そして老人アルフィーのシャツのおしゃれなこと。

ロンドンを舞台にしながらこのお伽噺的な雰囲気。

感覚を開いて見て楽しむような映画だなと思いました。

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シネスイッチ銀座 映画絵日記 vol.51 『ぼくと魔法の言葉たち』Apr. 8, 2017

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明日シネスイッチ銀座で公開のドキュメンタリー映画です。

いまでこそアニメがあふれかえる世の中ですが、

小さい頃に沢山のワクワクと夢をくれたディズニー映画は

やっぱり私にとっても特別です。

ディズニーオリジナルだけでなく、各地で語り継がれ

本になっている物語も、アニメーション映画で滑らかに動き回る様は

見ていてわくわくしたし、分かりやすくまっすぐなストーリー展開は

子供にも大人にも安心でとっても楽しい世界です。

大人たちも魅了される理由の一つは、どんな逆境に出会っても

見捨てない仲間がいて、決してあきらめない主人公の物語だから。

世知辛いこの世の中で、正義が最後にはまっとうに評価される世界でいてほしい、

ちょっと色々つかれちゃってる大人にも癒しなのかもしれません。

そんなディズニー映画が、ある一人の少年と家族の

コミュニケーションを助けたという実話。

そして、カメラの中で主人公として映るオーウェン君が、

脇役たちが大好きで自分は彼らの守護者なんだと話す姿。

彼の目線に共感もしたし、オーウェン君の家族の愛の深さに脱帽もしました。

それにしても今さらですけど、絵が動くってやっぱり楽しい世界ですね。

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シネスイッチ銀座 映画絵日記 vol.50『ヨーヨー・マと旅するシルクロード』

シネスイッチ銀座 - 「ヨーヨー・マと旅するシルクロード」 いよいよ明日4日(土)より公開です... | Facebook

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3月4日はもうひとつ素敵な音楽ドキュメンタリーが公開されます。

ヨーヨー・マと言えば、現在世界で一番有名なチェリストですが、

彼が2000年に始めた音楽プロジェクトを追ったこのドキュメンタリーは、

正直言って期待していた以上の感動をくれました。

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シルクロード上の国の音がまじりあった彼らの演奏に

思わず胸が熱くなるのはきっと私だけではないはず。

個人的には、20年前に留学したスペインのガリシアから

ガイタ(バグパイプ)奏者が出てきて興奮。

もちろん、シリアのクラリネット奏者と画家の二人にも

心を打たれ、イランの超渋いケマンチェ奏者にも

ハートをぶち抜かれました。

冗談はさておき、素敵な音楽ドキュメンタリーに

出会えて心から感謝。

是非映画館で彼らの熱い音楽を聴いてください。

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