音楽は心の糧。
川本真理ちゃんという友達は、ピアノ弾きであり、
料理人でもあります。
今年の秋、三年のイタリア滞在を経て日本へ帰ってきました。
穏やかで柔らかい笑顔が素敵な彼女にとって、
食と音楽は多分同一線上にあるかけがえのないアイデンティティであり
心の糧なのだなぁと、彼女の音楽を聞くたびに思います。
そして、とてもとても気持ちよさそうにピアノを弾く
その後ろ姿が私はとても好きです。
毎年、鎌倉の奥地にある素敵なカフェのプライベート空間で
開かれる、彼女と五十嵐はるなさんのライブは
ここ4年くらいの私の12月の恒例行事になっています。
cafe kaeruというお庭も素敵なこのカフェのご飯も
とても美味しく、真理ちゃんもはるなさんもとても楽しそうに
演奏し、歌い、それを聴く私にとっても幸せな時間です。
はるなさんの歌も、私の好きなStevie Wonderのoverjoyed、
Carol KingのNatural Woman、沢知恵さんの「あなたにとって」など
いい曲ばかりでジワリと心にきます。
ここで真理ちゃんが弾くピアノはアップライトなので
お客さん側からは彼女の顔が見えないのですが、
彼女の演奏する音楽からは、ピアノを弾くことを
心から楽しんでいるのがとてもよく伝わります。
昨年一時帰国していた時に聞いた
彼女の新曲の一つVERDUNOは今私が大好きな曲です。
今日も第一部の最後に弾いてくれました。
私はVerdunoに行ったこともないし、真理ちゃんの話と音楽だけしか
知らないけれど、いつか彼女のこの曲に絵を添えたいと思っています。
今日は初めてのラフスケッチ。
手元に水彩色鉛筆しかなくて、色も限られていて
表現したいことの4分の1も出せていないように思うけれど
とにかく描いてみることにしました。
度々直感が求める時にスケッチを重ねていけば、
コレだと思う風景が見えるような気がしています。
真理ちゃんの音楽は、彼女の生き方そのもの。
私も作品を出させていただいたふゆのおくりもの展も本日終了し、
今夜は私が真理ちゃんから素敵なおくりものを
頂いたような気分でした。
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シネスイッチ銀座 映画感想絵日記vol.65 『ルージュの手紙』Dec., 9, 2017
シネスイッチ銀座 - 「ルージュの手紙」 いよいよ明日9日(土)より公開です... | Facebook
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二人のカトリーヌ。
いくら歳を重ねても、ドヌーヴは美しい。
そして、マダムの可愛らしさの方が印象の強かったカトリーヌ・フロが
実直な助産婦で色んな変化に戸惑う中年の女性を好演しています。
人間てダメなところがいっぱい。
愛して、憎んで、別れて、また抱きしめる。
そんな人間の喜びも悲しみも含めた、生きて死ぬ
私たちの命の賛歌のようなフランス映画です。
私は好きだな。
Websiteちょっと更新。
ただ今ふゆのおくりもの展のため、あまりブログに手をつけられておりません。
Webサイトの絵を少し整理更新しました。
年内の目標は、iichiに出店。
来年の春まで描きまくるぞー。
はまぐり日記 ふゆのおくりもの展に向けて準備中
12月3日から10日までの8日間、鎌倉は二階堂の古民家
カジュ・アート・スペースでふゆのおくりもの展が開催されます。
昨年もポストカードを出させていただいたのですが、
今回も新作ポストカード8種類、
原画一枚のみのイラストも10点ほど、
そして、お正月バージョンのミニ・シャドウボックス戌年版を2種類出します。
新作ポストカード、オリジナル一点ものは
パンダ、犬、猫、リスシリーズで色々出します。
オリジナル一点ものには、子供と動物シリーズなど。
頭の中が動物でいっぱい。。。
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オリジナルイラストの一部は以下のような感じです。
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シネスイッチ銀座 映画感想絵日記vol.64 『猫が教えてくれたこと』Nov., 18, 2017
シネスイッチ銀座 - いよいよ明日18日(土)より 「猫が教えてくれたこと」公開です... | Facebook
ねこ、ネコ、猫!
絵になる動物といえば、やっぱり猫です。
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ワタクシ、犬しか飼ったことありませんが、
なにやら年を重ねるほどに猫という動物に親しみがわいてきました。
猫たちは、犬に比べて服従性が低く、依存度も低め。
気ままで勝手な傾向があるかもしれませんが、
そこがまたいいのかなと思います。
普段つんけんしている人にたまに優しくされてごらんなさい。
喜び倍増でしょ。
というわけで、猫の術にハマりかけているワタクシ。
この映画に出てくる人々は、
猫とのつかず離れずの距離の中で生まれる絆や関係性を通して
幸せや人生のヒントを見つけていきます。
自分の思い通りにならない相手が猫だと思って
付き合ってみるのもいいかもしれない。
猫に学ぶちょうどいい生き方、なんて感じでしょうか。
はまぐり日記 People Factory25周年のリサイタル
藤沢に 「ピープルファクトリー」という地域作業所があります。
ハンディキャップのある5人の仲間たちとその周りの人達のことを知ったのは、
最近まで近所に住んでいた映像作家の友人を通じてでした。
そして、今日このピープルファクトリー25周年記念の
小さなギターコンサートがありました。
演奏者は、青木隼人さん。
この方のギター演奏を初めて聞いたのはかれこれ4、5年前ですが、
ここ数年の間にBonamiという私の大好きな作家グループや
トヨダヒトシさんという写真家さん(これまた映像作家の友人を通じて)と
知り合ったことで、彼らとも繋がっていた青木さんの音楽が少し身近になりました。
ピープルファクトリーの仲間であるRくんやYさんの合間から見えた
青木さんの演奏をスケッチしました。
青木さんの演奏の面白いところは、敢えて窓の外から聞こえる色んな音、
ときには雑音や騒音と思いがちな生活音も
やさしく包み込むように音楽の一部にしてしまうところ。
心地よく聞く人それぞれの生活の中の音として
緩やかに入り込んでくるような存在感なのです。
人工的な光をなるべく使わず、日が暮れて刻々と空の色が変わっていくのを
見つめたり、目をつぶって耳から入る音に流されるように
聞いてみたり、とてもゆったりとした気持ちで自由に聞ける音楽。
私も一枚彼のアルバムを持っているのですが、
イギリスは南西部セント・アイヴスという海辺の町の美術館で
周りの音を入れながらギターの音が時折流れるというもの。
今日の音楽も車や江ノ電の音、
そして、聞いている人のお子さんの声などが
一緒に音楽とまじりあって、とてもとても素敵でした。
実は一曲目のメロディが始まった瞬間、
何故か涙が出そうになりました。
高揚とも違う、体の感覚がほぐされて緩んだからなのか。
人間が作り出した音楽が体や心を震わす面白さ。
いい土曜日の夕方を過ごしました。