Hamaguri Ryoko-Soloris Works

ソロ活動のリス改め「はまぐり涼子」、絵を描く。

今年最後の展示、ウィンター・ギフト・イラスト展のお知らせ 2018.11.30 - 12.25

去年の今頃は、まったく見えていなかった今年のこと。

当時は不安要素が多すぎて、それに蓋をするかのように

春の個展だけを目指していました。

夏にカフェ・ココカラで

はまぐり動物イラスト展を一カ月もさせていただき、

今年の締めにもクリスマス展示をさせていただけるとは

夢にも思っていませんでした。

もうほんとに、感謝の一言です。

前置きが長くなりましたが、既に展示三日目を終えた

ウィンター・ギフト・イラスト展@ cafe cococaraは、

11月30日から12月25日まで開催しています。

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と言っても、そんなに在廊することができず

ほぼ放置プレイでごめんなさいのはまぐりです。

木曜・金曜のあたりはちょっと顔を出す予定ですが、

今月は土日も仕事が入ることが多いため悪しからず。

カフェの営業時間は、10:30~18:00で、基本水曜日が定休です。

今週は水曜日も時間短縮でもオープンする可能性あるそうです。

この日しかない!という方は、電話などで確認していただくのが確実です。

cafe cococara TEL 0467-81-4648

今回も動物がメイン。二本足で服を着た動物たちがお迎えします。

その周りには今年ずっと描いていて楽しかったちょっと古くて

おかしな家のイラスト。

どれも簡易額装のプリント版ですが、その場で販売しています。

モノクロプリントを貼ってある場合は木曜か金曜に補充予定です。

今回も割りと長めの展示をさせていただくので、

ご都合のよい方々、おいでいただければとても嬉しいです。

40点という量の展示は初めてですが、それだけ飾ると賑やかで

ちょっとワクワクしました。

去年の春や今年の春のように思い切り世界観を突き詰めて

作る売る目的ではない作品の個展は、テーマの深掘りと

自分の棚卸ができてとてもいい経験なのですが、

こういう「ただひたすら動物が好きだから描いてるんです!」

という、単純な動機に突き動かされてできたものを

展示するのもとても楽しいです。

何かを発表するとなると、結構作り込もうとしてしまう

ワタクシですが、今年の夏と冬は緩さを自分に許し、

その中で出来たものもワタシなのだと

見せるのも大きな学びでした。

ほっこり、のほほん、ほんわか、というイメージが

特に動物イラストに出やすいはまぐりのようです。

そんなイラストがお好きな方、是非お立ち寄りいただければ幸いです。

【コンテンツの転載を禁止します】

絵を描くことと、モノに絵をのせること。展示に寄せて。

毎年この時期になると、なにかクリスマスのモチーフで絵を描いて、

グリーティングカードもしくはアドベント・カレンダーを

作ったりしてみたいなと思います。

思うには思うのですが、ここ二年ばかりは翌年の個展のことでぐるぐる

考えていたり、他のことに気を取られてなかなか実現できませんでした。

 

今回は、というか、今年は鎌倉佐助のカフェ・ココカラさんが

とても好意的に展示をサポートしてくださり、

ぎりぎりですけどクリスマス展示できますか?と聞いたら、

どうぞどうぞ!と言ってくださいました。

 

それからです。モーレツに描いたのは。

〆切がないと、エンジンフルスロットルにならないんですねぇ。

目標設定はやっぱり励みになりますからね。

ぼんやりイメージがあったものの、調べる時間から具体化に移るのが

なかなかエネルギーがいりました。

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(産みの苦しみまでいかない、便秘的な感じ。失礼!)

2日間ほど唸って、21枚をかき上げ、それに15枚の家のイラストを

散りばめて展示しました。

計40枚、今回は簡易額装プリント版でお手軽に販売もしています。

自分の絵の価値を決めるのって難しいんですよね。

一枚一枚原画が欲しい!という方もいれば、

プリントでいいから手元に置きたいと言う方もいます。

だからよく、イラストを描くと、「○○のポストカードがほしい」と

リクエストも頂きます。

有難いことなんですが、イラストを21種類も描いてそれを全て

ポストカード印刷化して販売するには資金もそれなりに

必要となります。

そうやってグッズを増やすのも一つの手ではありますが、

在庫を沢山抱えると雑貨屋なんだか、絵描きなんだか

自分のやりたいことが分からなくなってくることがあります。

何かの展示に合わせていくつかをグッズにするのは面白いですし

別の可能性の発見にもなりますが、やっぱりそれは私の

本来の仕事ではない気がする、というのが今の感覚です。

だからといって原画を売るとなると、こちらも時間と人生を

かけて描いているものだからそうそう安くは売れません。

でも高いと、手元に置きたいけどそんな価格は出したくないという

方には届きません。この狭間で揺れまくるはまぐり。(笑)

というわけで、今回の展示では、量産はせず、でも

より手軽な方法を考えました。

プリント版で簡易額装にして、小さなプレゼントになるような価格設定。

額装も本当はこだわりたいけれど、絵を手元に置いて頂けることのほうが

私にとって大きな幸せです。

やっぱり私は絵を描く人でありたいな、と思うのです。

 

 

 

やっとこさ、iichi出品です!

www.iichi.com

やっと出しました~~~~!!!

地元の方だけでなく、もしどこかでふと観ていいなと

思ってくださる方がいたら、

そして、ネットでポチっと押して買って頂けるなら、

そんなありがたいことはない。

でも、自分営業が大変へたくそなはまぐり涼子、

お知り合いの皆さまにシェアしていただけると嬉しいです。

認知度ひくーいハマグリですから、これから頑張ってまいります。

第一弾は、おかしな家シリーズ。

動物も追々出していきますが、動物ものはトートバッグにしました。

ぜひともよろしくお願いいたします!

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なないろマルシェ終わりました!

この2年、個展を開催するにあたり多大なるサポートを頂いた

鎌倉のレインボーステイさんで、第7回のなないろマルシェが開かれました。

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無事お天気となり、風もなく、屋外出展者には大変有り難い一日でした。

今年の春に初めてやってみたはまぐりペイントも、ちびっこ興味津々。

そして、みんなキラキラを塗りたがる。笑

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3歳くらいの女の子がおおいですが

筆を通して感じる絵の具の感触と、

意外と思うように扱えない筆に苦心しながら

それでもおもいおもいに塗っていきます。

またハマグリかよ!と思われても、またどこかでやるつもり。

小さなキャンバスを塗る楽しさ、地味に地道に

大人にもやってほしいと思います。

そんなつもりで昨日一生懸命(八割がた慌てて)塗った二十四節気はまぐり。

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せっかく塗ったこれらを当日忘れるポカや、

全ての片付けをしてフーッと一息ついた途端に

iPadを忘れてきたり、ポカはやりましたが、

助けてくれる友人達のお陰で良い一日でした。

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ありがたや、ありがたや。

これからも地道にがんばりまする!

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はまぐり映画日記33 おとなの恋の測り方 

2018年10月30日鑑賞。

ここ一週間ほど風邪をひいて、久しぶりに鼻みず鼻づまり。

ぼーっとするんですよね、この鼻づまり。

だいぶ治ってきたものの、まだ鼻と喉の奥がすっきりしませんで、

文章もちょっとスムーズにでてきません。

【コンテンツの転載を禁止します】

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ヴィルジニー・エフィラのフランスロマコメ女王ぶりもよいのですけど、

魅力的な人の価値って何で決まるの?という軽妙なコピーを

ふりまきつつ、結構深い問題をつついた映画です。

どんなに多様な価値観を認め合う社会にあっても、

やっぱりどこか古風な概念がつきまとう「イイ男」観。

顔が良くて、知性的で、ユーモアがあって、リッチで、おしゃれ。

もちろん背が高くて・・・という条件がなんとなく誰もが

想像しうる「いい男」ではないでしょうか。

この映画では、「いい男」のわかりやすい条件として背丈を

取りあげていますけれど、それはきっと一つの例であって、

私たちは人を見定めるときに、色んな固定観念と偏見を

引っ張り出して、「判断軸」として使っています。

世間一般が認める条件から外れると不安だし、

疎外感はあるし、孤独だし、怖いもの。

自分の中にある偏見と向き合って、つらさに抗ったり

負けたりしながら、でもやっぱり失いたくないと

思える相手が見つかったら、それってすごくすごく

幸運なことに違いありません。

主人公と彼女を受け止める小さくて素敵な恋人、

そして彼らを囲む人々の描き方もとても面白くて楽しかった。

 

軽妙洒脱なんだけれど、ほろりと苦くて、

温かい気持ちになる素敵な作品です。

はまぐり映画日記32 「教誨師」

2018年10月20日鑑賞。

大杉漣さん最後の作品です。

【コンテンツの転載を禁止します】

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6人の死刑囚と、彼らが希望したが故に面会に来る教誨師との対話。

実はまだ、天国へ旅立ってしまった大杉漣さんという存在に

センチメンタルになっておりましてあんまりまともな感想になっていません。

いやぁ、素敵な俳優さんでしたね。

あのごついお顔には優しさも厳しさもにじみ出ていました。

人生を全てわかったような上から諭すような人間ではなく、

自らも複雑な過去を抱えたまま生きる宗教者を

あまり偏りなく淡々と演じていました。

牧師佐伯も、死刑囚の6人との対話を通して

自分と向きあうことになる一人の人間でした。

罪を犯した人々のそれぞれの語りには、

何かおかしみも感じつつ、切なさもじわじわと感じました。

私はなぜ映画が好きなのかと言うと、

作品を観た後に「こうあるべきだ、こう考えるべきだ」というところに

辿りつく事よりも、何かの側面をありのままに

(あるいは何かのフィルターを通して)物語や物事を見せられて

結局どういうことか結論に至らずともぐるぐると思いを巡らせるのが

好きなんだなぁと思います。

この作品もそうかもしれません。

死刑制度ってどうなのよ!?とか、

この犯罪ってどうなのよ?というあからさまな

問いかけをしているわけではないけれど、

少なくとも人が人を裁くにあたり、

どこまで許されるのか、なんていうことを

考えたりするきっかけにはなります。

ぜひぐるぐる考えたい方は観てください。

はまぐり映画日記31 「5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~」

2018年9月鑑賞。

移民問題、福祉体制、いろんなことが日本と違う国ドイツ。

映画で文化や制度や、人々の物事の捉え方の違いを

改めて知ることが度々あります。

この映画は視覚障害で自分の夢を断たれることを理由にせず

健常者(って言い方もなんだかあまり好きじゃありませんが)と同じ

土俵に立ってすさまじい努力で夢の実現を目指そうとする若者のお話です。

実話ベースってのがまた驚きです。

劇中、視覚障害を観る人にも味わってもらう映像が出てきますが

はっきり言って目で観て全てを判断することに慣れている私にとっては

驚きの世界でした。

主人公を演じるコスティア・ウルマンのハンサムでキュートなイケメンぶりを

差し引いても、実際にサリヤ・カハヴァッテ氏が一流のホテルマンとして

働くことができたのは、周りの人々がサポートしたくなるほどの人柄や

その障害に甘えない努力があったからこそなのかもしれません。

最近、社会の側面をしっかり捉えつつ、エンタメ性も高い

バランスのいいドイツ映画が気になります。

もっと日本でも公開する作品が多くなるといいなぁ。

【コンテンツの転載を禁止します】

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