はまぐり映画日記17 「レディー・バード」1, June, 2018
「つぐない」の少女の時も可愛らしかったけれど、
23歳で瑞々しい等身大の17歳を演じるシアーシャ・ローナン。
好きな女優さんの一人です。
今や中年の私からすると、娘の気持ちと母の気持ちどちらとも
遠ざかりつつ、近づきつつ、どちらでもない中でのほどよい共感。
あああの頃って色々揺れてたな、という感情も
恥ずかしいようなくすぐったい気持と共に湧きあがりますが、
母親になっていてもおかしくない年頃になると
稼ぐことの大変さとか、色々経験してきたが故に
苦労してほしくない「よかれ」の思いが伝わらないこととか、
親側の気持ちにも近づけるのがいいなと思います。
どちらにも相手を思う心があって、でも上手く伝えられなくてケンカしちゃう。
そういうもどかしさも伝わる物語で、シアーシャの素晴らしい演技
ばかりが注目されがちだけど、相対する母や控えめな父、
怒鳴ってばかりの兄と居候の恋人たちの存在あってこそ
輝いているのだと思います。
一人目の彼氏役は、マンチェスター・バイ・ザ・シーで
いまどきの少年を演じたルーカス・ヘッジス。
二人目の彼氏役は、いまをときめくティモシー・シャラメ。
どちらもいい存在感でした!
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