Hamaguri Ryoko-Soloris Works

ソロ活動のリス改め「はまぐり涼子」、絵を描く。

はまぐり日記 投票日 Oct.22, 2017

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【転載を禁止します】

本日は投票日。

台風の影響で見事にじゃんじゃんぶりの雨です。

2011年以降の30代半ば、

地元の友人たちと選挙や政治について考えることも増え、

一時期はかなりSNSでも色々とつぶやいたりしていました。

この7年の間に自分の考えは変わっていませんが、

その表現の仕方は変わってきました。

それは多分自分がやるべきことが見えてきたからかもしれません。

この7年どころかこれまでの人生41年間

どんな役割が自分に与えられて何をするべきなのか、

天職も含め探し続ける転職を繰り返してきたように思います。

その探してきた場所場所に私の求めるものがなかったと気付いた時、

私は絵と言葉で自分の人生と人々を伝えることをしたいと思いました。

 

3年前宮崎駿さんの風立ちぬを観た時のことが印象に残っています。

主人公は、戦中闘う道具となる飛行機を作る職にあって、

ただひたすら良い飛行機を作ることに没頭する。

その周囲に色々な物語がありますが、

その好きなものと向き合い方が印象的でした。

たとえ戦争に加担するものであっても

彼が好きで好きで仕方ない情熱の根源である

空を飛ぶ飛行機に人生をかける姿の純粋さに

感動しつつ、私は複雑な気持ちになりました。

 

ちょうど、自分が絵を本格的に自分の履くわらじの

利き足にしたいと思っていた頃です。

日本がじわじわと自分の思わぬ方向へと動き始め、

どんなに票を投じても自分の票が生かされている実感がしない。

今後自分の思わぬ方向へ日本の世の中が動き

自分の思想にそぐわぬことをしなければならない状況になった時、

私は絵を捨てるのか、それともやはり絵を描きたいという

思いを貫くためにはその状況下で精一杯描き続けるのか。

私の頭の中は、そんなたくましい想像に溢れていました。

 

もちろん、あの風立ちぬの主人公の状況と私の状況は全然違います。

私の生きているこの世の中は、

まだ軌道修正できる機会に溢れているはずです。

2011年とんでもない事故が起こって、私たちは

これまで豊かな経済を支えるシステムに

あまり注意を払ってこなかったことを反省する機会を得ました。

もしかしたら日本は変われるかもしれない、そんな希望もあったけれど

今や、あの頃の「危機感」はどこへやら。

 

私は運が良ければあと40年くらいは

生きられると思うのですが、その間に

私が好きなことを好きなように表現して暮らせる社会が

続いていてほしいと思うし、その後もずっと

軌道修正を繰り返しながら、善き社会を

作っていける土台の作り直しもできたらいいなと思います。

 

そんなわけで、レインウェアで完全装備して、

一票を投じた10月22日日曜日。

あと1時間半。

権利のある方、動ける方は、身分証さえあれば

自分の住んでいる地域のどこの投票所でも投票できます。

どうぞ権利の無駄遣いのないように。