はまぐり映画絵日記08 「女神の見えざる手」Miss Sloane
試写会に行ってまいりました。
たぶん色んな媒体を通しての招待客がいたのでしょうがほとんどが女性。
おひとり男性がいらっしゃいましたが
おそらく相当居心地が悪かったのではないかと。(笑)
かく言うワタクシも肩身の狭い思いで、偉く気合の入った
(っていうか自分が気合いれなさすぎなんですけれど)
お化粧とファッションに身を包んだ女性客の間をすり抜け、
わかめ頭のメガネ丸は試写室へ飛び込むや否や席に深く身をひそめました。
それもこれも、今回観た映画の主人公ミス・スローンがですね、
美人で、頭脳明晰で、スタイルよくて、ハイブランドと
ピンヒールで武装したバリキャリだったから
そういう女性向けプロモーションなんですね、きっと。
試写招待客向けのフォトブースには、
「ミス・スローン」になりきるためのセッティングまでありました。
そういう見栄えのすることは美しいお若い方に存分に楽しんでいただいて、
中年はまぐりはしっかり鑑賞してきましたよ。
ジェシカ・チャステインは、なかなか迫力のある俳優さんです。
今回この映画に興味を持ったのも、彼女の存在感に惹かれたから。
平和ぼけ日本で育った私には、銃社会の奥深い闇の世界はとにかく複雑怪奇。
一向になくならない銃乱射事件で強まる規制への動きと
唸るほどの資金を持つ反対勢力。
その間で揺れる政治家と世論。
あらゆる既得権益が交錯する政治経済界では、
正義を通す場合も清廉潔白ではいられないのか。
そんなシリアスな問題にも触れつつ、
やっぱりそういうことを深掘りしにくい日本人は
もっとアメリカ社会を知っていたら、違う見方の方もいらっしゃるでしょう。
展開が早く、台詞のやりとりの中に、
アメリカ政治・経済・議会、ロビー活動のアレコレが
沢山散りばめられているので、それらの知識が浅い私が
話についていくのはなかなか大変でした。
公開は10月20日から。
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