Hamaguri Ryoko-Soloris Works

ソロ活動のリス改め「はまぐり涼子」、絵を描く。

シネスイッチ銀座 映画絵日記 vol.46 『ヒトラーの忘れもの』 Dec., 17, 2016

シネスイッチ銀座 - 「ヒトラーの忘れもの」 いよいよ明日17日(土)より公開です... | Facebook

小難しいことを言うつもりはないのですが、

自分も含めて多くの人が知らなかった事実を前に、

私たちは闘いの絶えない世の中をどう赦しあいながら生きていくのか、

そう言うことを考える機会をもらった映画です。

少年たちの演技も素晴らしいです。

明日からシネスイッチ銀座にて。

【イラストの転載を禁止します】

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この世界の片隅に、観ました。

既に漫画としてのクオリティが高く、

映画も素晴らしかった。

戦争という大きな渦の端っこで生きる

市井の人のささやかな暮らしのなんと尊いことか。

恥ずかしながら原作漫画はきちんと読んでいませんが、

2か月前ふとテレビをつけたら映画化のドキュメンタリーが流れていました。

主人公すずさんの何気なく描くスケッチが心に沁み込みます。

彼女の心を支える絵。

彼女が世界を観るフィルターの細やかさ。

切ないこともあるけれど、いつも笑って暮らせたら。

辛いこともあるけれど、それでも人生は続いて行くのだから。

ほろほろと涙がこぼれた映画です。

きっとこれからも折に触れて

その意味をかみしめる映画なのではないかなと思います。

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語る力とユーモアと。

1つのもので、何か物語が始まりそうな、

あるいは既に始まっていそうな気配を醸し出す。

そんな力のあるものが好きです。

 

想像が広がる力のタネを持っているものが好きなのです。

非日常でも普段の生活にほど近くても、物語性や遊び心のあるものに

出会うと、気持ちが高揚します。

神山明さんという彫刻家の方の作品がその最たるもので今一番好きですが、

彼の作品で今実際に見ることができる場所は旭川美術館。

私が直に見たことのある作品のタイトルは、『いつもの道に迷い込む』。

もうタイトルだけで不思議な物語の世界が始まっている作品です。

是非機会があったら行ってみてください。

(展示状況は同館に確認を)

 ■■旭川美術館トップページ■■ | 教育庁北海道立旭川美術館

さて、普段の作品でもっと手軽に楽しめて使えるものですと、

お気に入りはこちら。

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カレーじゃないですよ、シャベルです。

あ、スプーンです。

志村マコトさんの木工作品。

お茶目です。ユーモラスです。(ご本人も楽しい)

これで、ザクザクとキーマカレーを食道に放り込んでやりました。

満足。

 

もう一人、今夏知ったステキな作家さんの作品があります。

cupolaという名前で作品を発表している20代の女性は長野市在住。

先日彼女から送ってもらった作品集の一部をちらり。

彼女の世界観もすごく好きです。

これ実用的じゃないよね?っていう造形のものもあるけれど、

アートってそういう実用性だけでもないじゃないですか。

カワイイし、ユーモアににやりとするし、

身につけたいけどこれ指輪としては普段つけられないよね!

という突っ込みもしつつ、オートクチュールのドレスは

普段着ないけどうっとり幸せな気分になるのと同じだなと思ったり。

 

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シネスイッチ銀座 映画絵日記 vol.45 『ミス・シェパードをお手本に』 Dec., 10, 2016

シネスイッチ銀座 - 「ミス・シェパードをお手本に」... | Facebook

イギリス映画の独特の空気感が好きです。

なにげない日常の中で、大真面目な顔をしながら

ぼそっと皮肉とユーモアが散りばめられた会話をしたり、

紛らわしい表現で思いを伝えたり。

マギー・スミスという女優は、そういう雰囲気を見事に表現できる人。

しかも気品をもって。

たとえそれが家を持たない薄汚い格好のおばあさんだとしても。

そこまで深刻ではないもののやや生き辛さを抱えている劇作家のベネットと

自由奔放に生きているように見えるミス・シェパード。

でも彼女には音楽への矛盾した思いと誰にも言えない秘密がありました。

大事件はありません。

でも、なにやらちょっとした謎はあるようです。

他人の人生を通して見えてくる自分の何か。

ベネットさんもそれを探して、

"Lady In the Van"を書き上げたのかもしれません。

【コンテンツの転載を禁止します】

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2017年は謙虚に。でも自信は持って。

同じ鎌倉市内に住んでいるのに、二、三ヵ月に一度しか合わない友達がいます。

いつも面白いことを教えてくれる、8歳も下なのに68歳かと思う

成熟した精神年齢の女子です。

彼女がきっかけでこれからの自分のことを考えた時、

「謙虚」というキーワードが出てきました。

謙虚とは、相手の意見などをすなおにきくこと。

もう一人の私の良き心のアドバイザーのような友人は

「自分の心の中心のいすを常に空けておくこと」といいます。

私には腑に落ちる表現でした。

しかしながら、40にもなって自信をしっかり持つことと、

謙虚さも同時に持つことのバランスの難しさに苦労しております。

基本自信なし子なので、絵を出す時はどきっどき。

再び書きますが、個展のことで今も頭がいっぱい。

「私は私、人は人」

母によると、私が小学生の時に言った言葉らしいのですが、

今の私には、その当時の私が師匠に思えます。

そう、一人ひとり違った個性があるからこそ素晴らしい。

劣等感なんて持つ必要ないのですよね。

でも、こう40年平凡でもそれなりに生きてまいりますと、

ああ私ってダメだなぁ、全然できない奴だなぁ、なんて

思うことの繰り返しです。

今でこそ私もずっと好きだった描くことを

開き直ってやっておりますが、

まあ開き直るまでが大変時間がかかりましたよ。

挿絵画家になりたいと思った中学あたりから数えますと

22年はかかりましたね。ええ。

色んな人の、「そんなんじゃ食ってけない」って言葉に

何度となく「そうか、そうだよね、やっぱりね」と思い

筆を置いて、しまい込んだか。

ま、でもですね、開き直ると楽です。

でも、自信はまだまだです。

しかし、自信がついてきたらまた要注意です。

そう、「謙虚」ですよ。卑下ではないですよ~。

折に触れて、「謙虚」と書くことで忘れないようにしなければと思います。

自信がない時は、相手の意見を聴いて心が折れることもあるので

右から左へソフトに優しく聞き流す術もそこそこ使いながら

沢山の人に支えられて、好きな絵を描けることを感謝して

生きてゆこうと思います。

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2月の個展に向けて準備運動。

今夏の誕生日に近所の友達のお店で、独身組にお祝いしていただきまして、

その際、個展をやりたいと言いました。

そして、勢いで決めた立春からの1週間。

地元鎌倉で初めてきちんとした個展をやります。

やってしまうことにします。

今年は、もうひとつ別にしている仕事の転職もあったり、

結構余裕のない前半を過ごしました。

以前ちらっと書きましたが、自分のやるべきことが見えてきた今、

その他の今まで支えにしてきた活動から一旦引くことにしよう。

そう決めたのが4月末。

じわりじわりと色々なことを整理整頓して、

企画屋としての活動をすこしずつお休みしてきました。

まだもうひとつ、自分の支えでもあり、大切なよりどころである活動に

どう区切りをつけるか、丁寧に考えているところです。

決してその活動をやめるとか、離れるというわけではなく、

純粋に自分がやるべきミッションが見えてきたところで

絵という表現活動以外で悩むモノを少なくしていきたいと思いました。

わがままかもしれません。

でも、私にとっては、紙と鉛筆が物心ついた時から最良の友であり、

それが一番私を活かし、人を笑顔にできることだと

生まれて40年目に再確認したというわけです。

今後表現方法は変わるかもしれないけれど、

紙に描く(書く)という行為が、

私が見出した生きがいなのだと思うのです。

頼まれたら断れない性格で、

必要とされていることが嬉しいからいやとは言わないワタクシ。

楽しいとは思っているけど、純粋に我がままに

自分がどうしたいかをちょっと横に置いて

数年社会活動をしていました。

絵を描くという行為でどこまで生きていけるかわからないけれど、

一度きりの人生、40代はできるだけこれまでインプットしたものを

アウトプットしてもええじゃないかと開き直ったここ最近。

個展といっても、もう発表会レベルかもしれません。

どんなふうに人に思われるのか、

この程度かと思われるんだろうか、なんて

一人でビクビクして唸って悩んで、個展の内容がやっと決まりました。

もう後は制作に没頭する時間をどうつくるかです。

色んな魅力的なお誘いも断ることが多くなるかもしれないですが、

めげずに頑張ろう。

どっかに決意を書いておいて、背水の陣を敷かなければ、と思った次第。

さあ、もう戻れないぞ。

がんばるぞ。

個展終わったら、昨日いったハルノキをご褒美にするぞ。

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シネスイッチ銀座 映画絵日記 vol.44 『胸騒ぎのシチリア』Nov., 19, 2016

シネスイッチ銀座 - いよいよ明日19日(土)より 「胸騒ぎのシチリア」公開です... | Facebook

変な話ですが、なんだかティルダ・スウィントンという俳優は、

(敢えて俳優と呼ばせていただきますが)

裸がきれいな人です。いきなりですが。

なにげな~く着こなしてる衣装の一つ一つが、まあなんというか、

似合うし、肌きれいだし。

オルランド時代からそう思います。

中性的な怪物俳優なんですよね。

そして、今回目をひんむくほどのマシンガントークを披露したのは

最近喜劇俳優としてユーモラスな演技がいい感じの

レイフ・ファインズ

イラっとするけど、憎めないキャラ全開です。

そして、大人たちを静かなふてぶてしさで見つめ翻弄するのは

ダコタ・ジョンソン

あ~、フィフティ・シェイズ・オブ・グレイのあの子か~、

だいぶ妖しげな若い女の存在感なかなか~と思っていたら、

なんとまあ。メラニー・グリフィスと、ドン・ジョンソンの娘とか。

知らんかった。

サラブレッドだけど、もうご両親越えです。

日本ではなんか人気の出にくい感じの映画ですが、

英国では大人気だったそうですよ!

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