はまぐり映画日記19 「万引き家族」13, Jun, 2018
散らばった思考をまとめる私の力がイマイチなのか、
ぱんぱんぱーんと適切な言葉がでてこない映画です。
正直なところ、本能的に観たい!!!という衝動よりも
パルム・ドール受賞の大ニュースの波に野次馬的に乗って
観に行ってしまった感も否めません。(笑)
とはいえ、映画好きの友人と話をしていた時に
私が二十代に意識的に観に行った数少ない邦画の一番最初の映画が
是枝監督初長編デビューの「幻の光」だったことに気付いたので、
もう少しいずまいを整えて鑑賞に臨もうと思ったのも理由の一つです。
そして、観て一日経ってから書いた感想が以下。
モヤってますね。
でも、この整理しきれていないモヤっと感も描き残しておいて
数年経ったときどう思うかもちょっと楽しみです。
友人が、「是枝さんの映画ではいろんな家族のきずなが描かれているけど
海街diaryの雰囲気を引きずったまま観るとトンデモナイよね」と言いました。
ドキュメンタリストだった是枝さんの作品の印象深さは
じわじわと来るのですが、まだ消化できない感じです。
とにかく今強烈に残っているのは、出てくる人物たちの
風下にも置き難い泥臭く不完全な人間ぶり。
でも、彼らの作った家族のきずなは揺れながらもブレながらも
存在していた感覚が残ります。
私は、もう少し消化に時間がかかりそうだな、と思った映画です。
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