She and her message.
いつも励まして背中を押してくれる彼女はひょうきん。
自分がおかしなことをして、みんながそれを笑って楽しい気持ちになるのなら、
いくらでもピエロになれる人。
なにものにも負けない意志の強さがあるようで、
自分は価値のない人間だなんてとんでもないことを言う。
色々なことがあって、今日は特別な日で、彼女は少しさびしそうだった。
心の傷が癒えて、また弾ける笑顔を見せてくれるといいなぁと思った夜でした。
そんな彼女を、今日は私が励ますぞと思っていたのに、
またこちらが励まされました。
それはHolsteeのマニフェスト日本語訳。
知っていたし大好きな言葉だったけれど、
肝心要の今、私はこのマニフェストを忘れていました。
なんというタイミング。
彼女の仕事の屋号に、messengerと入っていたことも思い出して
真夜中、勝手に盛り上がってしまいました。
はまぐり映画絵日記03 『嘆きの王冠』(ヘンリー4世Part I & II、ヘンリー5世)
数カ月前から観たい観たいと念じていた作品。
BBCが2012年のオリンピックイヤーに作った
文学作品として活字できちんと読んだことはございませんし、
せいぜい、映画でのディカプリオのロミオとジュリエット、
ケネス・ブラナーのから騒ぎ程度です。
あとは演劇としては、昨年ロイヤル・ナショナル・シアターライブで
カンバーバッチのハムレットを観たくらいですが、あれも
相当脚本が革新的だったようなのでザ・シェイクスピアの
純粋な演劇鑑賞はゼロと言っても過言ではない。
そんな私に優しい映像シリーズがこれです。
リチャード2世からリチャード3世までの6代の
王たちの変遷と戦いの世を描いた歴史劇。
6時間半がんばって3本立てで観ましたが、腰が痛くなりました。
本当は7本制覇したかったのですが、ちょっと無理そうなので
今回トム・ヒドルストンという俳優の演技と魅力に気付くきっかけとなった
ヘンリ-4世、5世についての感想です。
ついでに6代の王さまたちの大体の系図と各王の肖像も模写してみました。
ヒドルストンが演じたヘンリー5世に至っては、
「その髪型刈り上げマッシュ?!」と突っ込みたくなる肖像画。
どんなに探しても大体これです。笑ってはいけない。
はまぐり映画絵日記02 『ヒトラーへの285枚の葉書』
ゆっくり感想を書こうかと思っていたのですが、やっぱり
多くの方に早く観ていただきたいなと思うので、下書きせず描いてみました。
とても地味な映画です。けれど、心に響く映画です。
彼ら二人の行動が大きな変化を起こしたかと言えば、
全くもってナチスにとっては大したことではありませんでした。
オットーが動き出したのも、愛する息子が戦死し、
愛する妻が悲しみに暮れるのを見てからでした。
ポストカードに戦争のむごさや、政権の暴走、
メディアの正義を訴える言葉を書き、街のあちこちに置いてまわる
その行為は些細なことかもしれませんが、その当時の彼らにとっては
命がけでした。誰もが逆らうのを避け、静かにしてやりすごす。
むしろ、自ら仲間になって流れに乗ろうとするそんな世の中でした。
何でしょう、この状況の既視感。
どこかの国の起こっていそうな状況です。
現代を生きる私たちに訴えかけるこの作品を
一人でも多くの方が心に留めて考えることができますように。
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シネスイッチ銀座 映画感想絵日記 vol. 57『歓びのトスカーナ』Jul., 8, 2017
シネスイッチ銀座 - 「歓びのトスカーナ」 いよいよ明日8日(土)より公開です!... | Facebook
すでに公開しておりますが、こちらのイタリア映画、
観終わってから考えることが大変多い作品です。
乱暴にまとめると、2人のちょっと情緒不安定な女性の逃避行なんですけど、
2人の過ごす施設、取り巻く人々、その国の懐の深さを感じると同時に、
多様性の尊重の難しさと素晴らしさの両方を感じます。
先に知っておくといいかもしれないと思ったのは、
イタリアには「精神病院」、特に牢屋型治療が35年以上前に廃止されている、
ということです。
参考:
イタリアはいかにして社会を精神病院から解放したのか / 『精神病院はいらない!――イタリア・バザーリア改革を達成させた愛弟子3人の証言』編著者、大熊一夫氏インタビュー | SYNODOS -シノドス-
通りで、この映画の中に出てくる患者たちはだいぶ自由な
生活をしているわけですよ。
ただただ、すごいなぁと思いました。
まあ、少しばかり世の多くの人が自制する境界線を逸脱しちゃってる
ところのある2人とはいえ、その純粋さとか、繊細さとか、
激しさとか、そういうちょっと人よりはみ出ちゃったものも
個性として受け止められる度量のある国民性。
人間らしく扱う治療体制に至るまで長い苦難の歴史があったとはいえ、
こうして日本にはない明るさとユーモアを持って映画にできるセンス。
いいですよね。
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はまぐり映画絵日記01 『Simplife (シンプライフ)小さくて美しい暮らしをさがしにいくロードムービー』
5月20日に地元鎌倉で観た映画の感想です。
とてもいい映画だったのでできるだけ早く感想を書きたかったのですが、
6月は絵の仕事を支える別のわらじの方で色々とすったもんだがあり、
書くに書けない余裕のない状況でした。
しかし、何かにつけこの映画のことを思い出すことも度々あり、
私にとっての幸せってどういうものだろうと考える時間を
1ヶ月ちょっと貰ったような気がします。
とても、とても、良い映画です。
今後も多くの方が観る機会を得られますように。
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シネスイッチ銀座 映画感想絵日記 vol.56『ありがとう、トニ・エルドマン』Jun 24, 2017
シネスイッチ銀座 - 「ありがとう、トニ・エルドマン」 いよいよ明日24日(土)より公開です!... | Facebook
6月2本目の作品は、ドイツ映画。
ちょっと説明しがたい映画なので、シーンを切り取ってイラストにしました。
お父さんの笑いきれないおふざけと、それを白い目でみる真面目くさった娘。
最後の方で、わたくし大笑いしてしまったシーンがありますので
是非映画館でご体験いただきたい。
ヨーロッパの感覚って面白いなぁと思う瞬間が多い映画です。
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シネスイッチ銀座 映画感想絵日記 vol.55『ザ・ダンサー』Jun 3, 2017
シネスイッチ銀座 - 「ザ・ダンサー」 いよいよ明日3日(土)より公開です... | Facebook
今私たちが当たり前のように受け止めているモダン・ダンスの舞台の
始まりを作ったと言われるひと。
アメリカ大陸からフランスに渡り、自分の踊りとそれを支える
一切のデザインや演出まで行ったロイ・フラーという女性がいたそうです。
そしてその彼女と対極のようなダンサー、イサドラ・ダンカンの存在。
イサドラ役がリリー・ローズ・デップという話題性を抜きにしても
面白い映画だったと思いますが、リリーの存在感はなかなか。
美しい踊りの場面も必見です。
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