はまぐり映画絵日記02 『ヒトラーへの285枚の葉書』
ゆっくり感想を書こうかと思っていたのですが、やっぱり
多くの方に早く観ていただきたいなと思うので、下書きせず描いてみました。
とても地味な映画です。けれど、心に響く映画です。
彼ら二人の行動が大きな変化を起こしたかと言えば、
全くもってナチスにとっては大したことではありませんでした。
オットーが動き出したのも、愛する息子が戦死し、
愛する妻が悲しみに暮れるのを見てからでした。
ポストカードに戦争のむごさや、政権の暴走、
メディアの正義を訴える言葉を書き、街のあちこちに置いてまわる
その行為は些細なことかもしれませんが、その当時の彼らにとっては
命がけでした。誰もが逆らうのを避け、静かにしてやりすごす。
むしろ、自ら仲間になって流れに乗ろうとするそんな世の中でした。
何でしょう、この状況の既視感。
どこかの国の起こっていそうな状況です。
現代を生きる私たちに訴えかけるこの作品を
一人でも多くの方が心に留めて考えることができますように。
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