映画感想絵日記 『シリア・モナムール』 Jun. 18, 2016
『シリア・モナムール』6/18公開。
いよいよ明日18日から渋谷のイメージフォーラムで公開となります。
私はたまたまご縁があって映画感想絵日記を描かせて頂いていますが、
ただの映画好きなだけで勿論評論家でもなんでもありません。
私は基本(ホラー映画以外は)相当な好奇心を持って映像を観るのが好きなので、
私が観た映画に関しては、その時印象に残ったシーンの絵と素人感想によって
少しでも他の人に「あ、見てみようかな」と思ってもらえる何かがあったら
いいなという心構えで伝えています。
この映画を観た時、私はシリアについて恥ずかしいくらい何も知らなかった。
だから2カ月前にこの感想を書いたときは、体制側、反体制側と単純化して
書いているけれど、今のシリアはもはやそんな単純な状況ではありません。
でも、映画を観た時のその瞬間の感覚は、どんなに知識が乏しくても、
言葉が拙くても、残しておけたのは良かったと思っています。
この映画を配給する方には、シネスイッチの映画を通じて知り合ったのですが、
きっとなんとなく、こういう感じの映画好きじゃない?って思ってくれて
試写に呼んでくれました。
普段は、映画の宣伝マンだけど、この映画に関しては
山形のドキュメンタリー映画祭で心を鷲掴みにされて、
熱意の手紙を綴り初めて配給に挑んだ映画だそうです。
シリアと言われて私には距離だけでなく心理的にもとても遠い国でし
たが、
なんとも不思議なことに、この映画をきっかけに4月は他に2つもシリアに
関する映画を観る機会を得ました。
3つの映画を通じて、シリアというかつて美しかった国の各地が
ボロボロになり、多くの難民を出している事実を見つめることになりました。
どれもドキュメンタリーベースではありますが、このシリア・モナムールは、
複雑にも過酷で残酷な現実に向き合う一方で、
限りなく詩的でアーティスティックでした。
独りでも多くの人がシリアを見つめるきっかけを持ってくれたらいいなぁと思います。
シリアモナムールの公式ホームページのヴォイスというコーナーの8ページ目に
感想絵日記も載せて頂きました。
どうぞ、映画館で見てくださる方が一人でもいらっしゃいますように。
イメージフォーラム・ダゲレオ出版/シアター・イメージフォーラム