シネスイッチ銀座 映画絵日記 vol.43 『92歳のパリジェンヌ』Oct., 28, 2016
またもや遅いアップです。。。
この映画が公開されてから数日後、友人の母上が亡くなられたと
連絡を受けました。
先日やっとご挨拶に伺い、長い闘病期間の事を少し聞きました。
介護は13年間、最初は死にたい死にたいとばかり言われていたそうです。
次男の彼は、バリアフリーツアーに連れて行ってあげたり、
一緒に住んでお嫁さんも8年間介護に関わったり。
今までお洒落でしっかりした母が車椅子になり、
自分のプライドも保てない介護が必要になる事、
思うように体が動かせない事にぶち当たり
お母様も息子の彼やお嫁さんも
たくさんの挫折感や焦燥感、失望感、怒りと悲しみで
辛いこともたくさんあったと思います。
最後は人工呼吸器を外して延命をしなかったという事ですが
本当にどんな終い方がふさわしいのかは、
本人と家族の問題かもしれません。
別れることはとても寂しいけれど、お互いへの思いやりを
積み重ねながらお別れした友人夫婦と母上の間には
見えないけれど確かな愛情があったと思うのです。
日々のニュースの中で聞く悲しい終わり方でない、人生の閉じ方。
ちょっと考えさせられました。