Hamaguri Ryoko-Soloris Works

ソロ活動のリス改め「はまぐり涼子」、絵を描く。

シネスイッチ銀座 映画感想絵日記 vol.63『婚約者の友人』Oct., 21, 2017

シネスイッチ銀座

シネスイッチ銀座 - 「婚約者の友人」 いよいよ明日21日t(土)より公開です... | Facebook

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フランソワ・オゾン最新作です。

ちょっと構えて鑑賞に臨んだのですが、

いやまあ映像が綺麗でクラシック感満載。

でもちゃんとフランスの、フランソワの匂いがする。

嗅いだことないけど。

謎の青年が現れて、未亡人ならぬ婚約者を喪ったアンナの

気持ちの揺れ動きに加え、

衝撃の真実に対して向き合う彼女の対応に

フランソワテイストを感じる、のであります。

モノクロと、淡いカラーの映像が

感情や時間によって行き来して、

あっと思った瞬間またモノクロに変わる

ちょっと夢のような雰囲気も面白い。

白い嘘が重なって行くうちに

アンナとアドリアン

悲しさも強さも感じられる繊細な物語です。

 

 

 

 

 

はまぐり日記 投票日 Oct.22, 2017

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本日は投票日。

台風の影響で見事にじゃんじゃんぶりの雨です。

2011年以降の30代半ば、

地元の友人たちと選挙や政治について考えることも増え、

一時期はかなりSNSでも色々とつぶやいたりしていました。

この7年の間に自分の考えは変わっていませんが、

その表現の仕方は変わってきました。

それは多分自分がやるべきことが見えてきたからかもしれません。

この7年どころかこれまでの人生41年間

どんな役割が自分に与えられて何をするべきなのか、

天職も含め探し続ける転職を繰り返してきたように思います。

その探してきた場所場所に私の求めるものがなかったと気付いた時、

私は絵と言葉で自分の人生と人々を伝えることをしたいと思いました。

 

3年前宮崎駿さんの風立ちぬを観た時のことが印象に残っています。

主人公は、戦中闘う道具となる飛行機を作る職にあって、

ただひたすら良い飛行機を作ることに没頭する。

その周囲に色々な物語がありますが、

その好きなものと向き合い方が印象的でした。

たとえ戦争に加担するものであっても

彼が好きで好きで仕方ない情熱の根源である

空を飛ぶ飛行機に人生をかける姿の純粋さに

感動しつつ、私は複雑な気持ちになりました。

 

ちょうど、自分が絵を本格的に自分の履くわらじの

利き足にしたいと思っていた頃です。

日本がじわじわと自分の思わぬ方向へと動き始め、

どんなに票を投じても自分の票が生かされている実感がしない。

今後自分の思わぬ方向へ日本の世の中が動き

自分の思想にそぐわぬことをしなければならない状況になった時、

私は絵を捨てるのか、それともやはり絵を描きたいという

思いを貫くためにはその状況下で精一杯描き続けるのか。

私の頭の中は、そんなたくましい想像に溢れていました。

 

もちろん、あの風立ちぬの主人公の状況と私の状況は全然違います。

私の生きているこの世の中は、

まだ軌道修正できる機会に溢れているはずです。

2011年とんでもない事故が起こって、私たちは

これまで豊かな経済を支えるシステムに

あまり注意を払ってこなかったことを反省する機会を得ました。

もしかしたら日本は変われるかもしれない、そんな希望もあったけれど

今や、あの頃の「危機感」はどこへやら。

 

私は運が良ければあと40年くらいは

生きられると思うのですが、その間に

私が好きなことを好きなように表現して暮らせる社会が

続いていてほしいと思うし、その後もずっと

軌道修正を繰り返しながら、善き社会を

作っていける土台の作り直しもできたらいいなと思います。

 

そんなわけで、レインウェアで完全装備して、

一票を投じた10月22日日曜日。

あと1時間半。

権利のある方、動ける方は、身分証さえあれば

自分の住んでいる地域のどこの投票所でも投票できます。

どうぞ権利の無駄遣いのないように。

 

はまぐり映画絵日記08 「女神の見えざる手」Miss Sloane

試写会に行ってまいりました。

たぶん色んな媒体を通しての招待客がいたのでしょうがほとんどが女性。

おひとり男性がいらっしゃいましたが

おそらく相当居心地が悪かったのではないかと。(笑)

かく言うワタクシも肩身の狭い思いで、偉く気合の入った

(っていうか自分が気合いれなさすぎなんですけれど)

お化粧とファッションに身を包んだ女性客の間をすり抜け、

わかめ頭のメガネ丸は試写室へ飛び込むや否や席に深く身をひそめました。

それもこれも、今回観た映画の主人公ミス・スローンがですね、

美人で、頭脳明晰で、スタイルよくて、ハイブランド

ピンヒールで武装したバリキャリだったから

そういう女性向けプロモーションなんですね、きっと。

試写招待客向けのフォトブースには、

「ミス・スローン」になりきるためのセッティングまでありました。

そういう見栄えのすることは美しいお若い方に存分に楽しんでいただいて、

中年はまぐりはしっかり鑑賞してきましたよ。

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ジェシカ・チャステインは、なかなか迫力のある俳優さんです。

今回この映画に興味を持ったのも、彼女の存在感に惹かれたから。

平和ぼけ日本で育った私には、銃社会の奥深い闇の世界はとにかく複雑怪奇。

一向になくならない銃乱射事件で強まる規制への動きと

唸るほどの資金を持つ反対勢力。

その間で揺れる政治家と世論。

あらゆる既得権益が交錯する政治経済界では、

正義を通す場合も清廉潔白ではいられないのか。

そんなシリアスな問題にも触れつつ、

やっぱりそういうことを深掘りしにくい日本人は

ミス・スローンのハイブランド武装っぷりに目が行きそう。

もっとアメリカ社会を知っていたら、違う見方の方もいらっしゃるでしょう。

展開が早く、台詞のやりとりの中に、

アメリカ政治・経済・議会、ロビー活動のアレコレが

沢山散りばめられているので、それらの知識が浅い私が

話についていくのはなかなか大変でした。

公開は10月20日から。

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のぶしなWEEK @ かまくら長谷BASE 10/26~10/31

私が仕事場として使わせていただきつつ、管理人としても関わっている

かまくら長谷baseに、今月末長野の限界集落のぶしな隊がやってきます。

www.nobushina.com

のぶしなは、昨年の今頃に初めて訪れ、今年は7月に行ってきました。

のぶしなの食堂かたつむりについては旅日記にしています。

soloris.hatenablog.com

 

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26日の夜は、長野・鎌倉一品もちより交流会。

28日は、のぶしなカンパニー代表てらじゅんさんの漫談プレゼンと

原住民炭焼き職人のチカオさんのお話、

そして鎌倉出身陶工岡本一道さんによる蕎麦が食べられます。

29日は、鎌倉の料理人がのぶしな食材で食堂かたつむり鎌倉版、

そして長野と鎌倉にご縁のある三人のトークです。

31日まで、長野の豊かな物産(りんご、お米、玄米珈琲、炭盆など)を販売します。

イベント以外の日も、展示と販売、玄米珈琲や栗のおやつもお出しします。

お近くの方はどうぞお気軽に遊びにいらしてください。

あ!隣の大岡村にあるカフェテラスモモさんの天然酵母パンも販売します!

すっごく美味しいので、是非買いにいらしてくださいな~♪

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シネスイッチ銀座 映画感想絵日記 vol.62 『エタニティ 永遠の花たちへ』Sep., 30, 2017

シネスイッチ銀座 - トラン・アン・ユン監督最新作 「エタニティ... | Facebook

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青いパパイヤの香りのトラン・アン・ユン監督最新作です。

あの映画、私の中ではもしかすると花様年華と並んで、

好きな美しさだと感じたアジア映画かなぁと思います。

そんな優雅さと美しさの表現は、

この最新作で更に進化しているように思いました。

美学も感じる作り方。

俳優も、景色も、音楽も、美しく、統一感があって素敵です。

上流階級だから優雅よね~なんてそういうのは

この映画では問題ではないのです、きっと。

女性の輝き、愛、歓び、悲しみ、母性。

これ以外にもきっと観る方々の中にキーワードが浮かぶかもしれません。

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シネスイッチ銀座 映画感想絵日記 vol.61 『ジュリーと恋と靴工場』Sep., 23, 2017

シネスイッチ銀座 - 「ジュリーと恋と靴工場」 明日23日より公開です... | Facebook

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欧米のミュージカルとはやはり一線を画すフレンチ・コメディ・ミュージカル。

主人公ジュリーのちょっとうだつの上がらない様子を観ていたら、

なぜか子犬のように見えてきてしまいました。

かわいいんですよ、なんだか。

そして、私のツボは会長の歌と踊りです。

みなさん、観てみましょう。

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ジャズピアニスト野瀬栄進鎌倉ソロコンサートのお知らせ 2017年11月18日

鎌倉のイケてるアドバンストスタイルのマダムUと、

いつも誰かのプロモーターはまぐり涼子がメインで企画し、

ぐるぅぷ未来のメンバーにバックアップしていただいている、

ジャズピアニスト野瀬栄進さんのコンサートフライヤーが出来ました。

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今回私たち素人が企画するのは最後になります。
三年前、北海道の友人のギャラリーに遊びに行った時に出会った野瀬栄進さん。
才能のひしめくニューヨークで、24年間音楽を続けている

栄進さんの楽曲と演奏は毎年聞くたびに進化しています。
叙情的でアヴァンギャルド
ロマンチックでリリカルなメロディを紡ぎ出す一方で、

もはやジャズを超えた現代音楽の世界もどんどん切り開いている栄進さんの音楽。
ピアノの可能性を最大限に活かしながら

これからも野瀬栄進という音楽ジャンルを

どんどん発展させて行っていただきたいな〜とイチファンは思っています。
今回はたくさんのイベントがある10月を避け、11月18日に開催。
私も銀座の映画館で展示させていただく月になりますが、

18日は栄進スタッフとしてマダムUと共に走り回ります。
予約は今日からメールでも電話でも受け付けます。
チケット直接販売は18日以降。
どうぞよろしくお願い申し上げます!

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ジャズピアニスト 野瀬 栄進 ソロコンサート
2017年11月18日(土) 17:30開場 18:00開演
会場:鎌倉恩寵教会  
チケット:前売り¥2500 当日¥2800
予約&問い合わせ:rykyshzw@gmail.com
080-1167-6679(上野)
販売:たらば書房、島森書店、松林堂書店、ソンべカフェ、亀時間、長谷BASE
※チケット販売は直接販売のほか、メール・電話での事前予約でお取り置きします。
主催:野瀬栄進と鎌倉の仲間たち 協力:ぐるぅぷ未来
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野瀬栄進 Profile
ピアニスト・作曲家。北海道小樽出身。
ニューヨーク在住24年。

http://www.eishinnose.com/
Mannes College of Music, New Schoolジャズ科卒業。
ジャッキー・バイヤード、リッチー・バイラーク、フィル・マルコウィッツ、バーリー・ハリス、ラス・ロッシング各氏に師事。 ハーマン・ディアス氏にクラシック・ピアノを師事。
音楽評論家・悠雅彦氏に『ピアニスト及び演奏表現者として、ちょうど画家がキャンバスにデッサンを書き上げて行くように、自由な創造的精神で音楽世界を構築した。』と称賛される。
1995年度 アメリカのジャズ誌『ダウンビード・アワード』受賞
2003年度 『スイング・ジャーナル選定ゴールドディスク』受賞
2009年度 『S&R Washington Award』受賞
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